治療法

抗菌薬の投与、手術あるいはドレナージによる感染巣の除去など、感染源をコントロールする治療と併せて、敗血症性ショックの状態に対しては、速やかな輸液、血管作動薬の投与などにより全身の血液循環を回復させる治療が行われます。病状に応じて、過剰な炎症反応、血液凝固障害を制御するための投薬治療も行われます。臓器障害の進行した患者に対しては、人工呼吸器による呼吸補助、血液濾過透析による腎機能補助などの臓器機能サポートが行われます。

これらに加えて、外来の微生物に由来する各種PAMPsおよび生体が産生する様々なDAMPsを血液中から除去する血液浄化治療も、標準治療で十分な効果が得られない患者に対する補助治療として行われています。